ホームページを作成するにあたり、綺麗なバナー画像を使ったり、デジカメで撮影した写真を掲載することは、そのページに訪問した人の目をひき、記事を読み進めてもらうためにも重要な要素のひとつです。
ただ、検索エンジンのロボットは、人間のようにウェブブラウザ上に表示された写真を実際に見て、その写真が何を表しているかを判断することはできません。
たとえば、何も文章が書かれていないページでも、犬の写真が1枚だけ掲載されていれば、人間ならそのページを「犬の写真が掲載されているから、犬についてのホームページだ」と判断できますが、検索エンジンのロボットは、その写真が犬の写真かどうかがわからないので、それが犬についてのホームページだとは判断できないのです。
こういった場合、検索エンジンのロボットに、そこにある画像が犬の写真であることを伝えるために、alt属性と呼ばれる代替テキストを使用します。
このalt属性を上手に使い、そのページで重要視しているキーワードを記述することは、ページ内のキーワードの出現頻度を高めることにもつながるため、SEO対策を行う上では、知っておくべきテクニックでしょう。
しかしながら、alt属性の本来の役割は、そもそも文字情報しか表示しないLynx(リンクス)などのテキストブラウザを利用している場合や、ブラウザが何らかの理由で画像を表示できなかった場合を想定した上で、「ここには、このような画像が表示されます」ということを伝えるためのものです。
そのため、いくらページ内のキーワードの出現頻度を高めたいからといって、全ての画像のalt属性に、同じように、ページ内で重要視しているキーワードのみを記述するようなことは、検索エンジンのロボットからスパムと判断され、かえって悪い結果につながってしまいます。
いくら、自社の釣り具販売のページを「海釣り」というキーワードで検索結果の上位に表示させたいからといって、釣り竿の写真にも、リールの画像にも、全て同じように「海釣り」という代替テキストを使用することは、そのページを見ている訪問者に対しても不親切なページとなってしまいます。
こういった場合、実際にページを見ている訪問者に対しても不自然ではなく、かつ、SEO対策上、効果のある代替テキストの使い方をするのであれば、やはり、釣り竿の写真には、「海釣りで使用する釣り竿です」というように、しっかりと、その写真を説明する内容で、かつ、ページ内で重要視しているキーワードを盛り込むようにすることが大事です。
また、検索エンジンのロボットはページ内の上部に書かれているキーワードを、より重要視するという性質も持っていますので、ページ上部に表示しているトップバナー画像に対して代替テキストを使用していないようであれば、「海釣りについてのホームページのバナー画像」というように、ページ内で重要視しているキーワードを使用した代替テキストを使用することが、SEO対策を行う上で有利に働くこともあります。