ライバルページのHTMLソースを分析するにあたり、本文中で〈strong〉タグなどの強調タグが使われているかどうか、もし使われているのであれば、どのようなキーワードが強調されているかを見ることが次のチェック項目です。
検索エンジンのロボットに対してウェブページ内で重要視しているキーワードを伝えるために、〈strong〉タグや〈em〉タグを使って、文章内の特定のキーワードを強調する方法があります。
検索エンジンは、これらの強調タグを使って強調しているキーワードは、そのページ内で重要なものと判断するので、上位表示したいキーワードに強調タグを用いることは、SEO対策上有効な手法です。
学生時代にノートをとるときに、重要な部分は赤文字で書いたり、アンダーラインをひいたりした経験があると思います。
これはあとからそのノートを見直したときに、そのページでの重要な部分がひと目でわかるように強調するためでした。
これと同じく、HTMLでも重要な部分には強調タグと呼ばれる〈strong〉タグを使用して目立たせることで、検索エンジンに「このキーワードは重要ですよ」とアピールしましょう。
ただノートに、あまりにもアンダーラインを引きすぎたり、赤や青などの色文字を使いすぎてしまって、あとから見たときにいったい何が大事なのかわからなかった……という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
強調タグも同じく、1つのページ内で数多く使いすぎると、検索エンジンのロボットがそのキーワードを重要視しなくなる傾向にあります。
SEO対策を行う上では、〈strong〉タグや〈em〉タグは、それぞれ1ページ内で1〜2回の使用にとどめ、そのタグで強調するのは上位表示したいキーワードだけにすることが一般的です。
つまり、ライバルページをチェックしたときに、仮にそのページがまったく強調タグを利用していないようであれば、自分のページの本文中で1〜2回ほど、上位表示したいキーワードを強調していきましょう。
なお、〈b〉タグも、〈strong〉タグと同じように太字になり、視覚上は強調されます。
しかし、検索エンジンのロボットは、〈b〉タグに関してはただ単にテキストを太字で表示するという意味でしか捉えていません。
このキーワードが重要であるという強調の意味を持たせるならば、〈strong〉タグを利用するほうが適切です。
これと同じくウェブブラウザ上でただ単にテキストを斜体にするだけの目的であれば、〈i〉タグを使っても同じように表示されるのですが、やはり強調という目的を持たせるのであれば、〈em〉タグを使う必要があります。