ライバルのホームページのHTMLソースを見る際、まず最初に見るべきポイントは、そのページのタイトルが検索キーワードを意識してつけられているかどうかです。
タイトル部分とは、HTML文章では「〈title〉文書のタイトル〈/title〉」で記述される部分で、ホームページを開いたときに、画面の一番左上の(インターネットエクスプローラーなら
青色の)バーに表示されている文章になります。
検索エンジンのロボットは、インターネット上に何十億と存在するホームページの中から検索ユーザーが望んでいる最適なホームページを選び出す際に、ホームページのタイトルを特に重要視していると考えられています。
検索エンジンのロボットは、検索ユーザーが「ホームページ制作」と検索してきたリクエストに対しては、ページのタイトルにしっかりと「ホームページ制作」というキーワードが含まれたページを検索結果として提供します。
こういった考え方に基づき、SEO対策を行う上では、上位表示を狙うキーワードをページのタイトルに含めることが大切です。
ライバルページが、検索キーワードをまったく意識していないようなタイトルのつけ方をしているのであれば、あなたの会社のホームページのタイトルにはしっかりと上位表示を狙うキーワードを含めるようにすれば、簡単に上位に表示される可能性がでてきます。
HTML文書の中でページのタイトルを表すものは、タイトルタグに囲まれた文字列です。
たとえばホームページ作成会社なら、しっかりと「ホームページ作成」というキーワードをタイトルに盛り込んでいきましょう。
タイトルタグの中に書かれた文字列は、インターネットエクスプローラーのようなウェブブラウザ上では、画面の一番左上に表示され、検索結果ページでは、見出しタイトルとして表示されます。
検索ユーザーの視点からみても、このタイトルの付け方は非常に大切です。
たとえば、検索ユーザーが「ホームページ制作」というキーワードで情報を探しているときに、検索結果のページに「時枝宗臣による報告」という見出しタイトルのページと、「ホームページ制作の基本と応用」という見出しタイトルのページが表示されたとしたら、どちらのページを見てみようと思うでしょうか。
おそらく後者のほうでしょう。せっかく上位表示されても、見込客がクリックしたくないようなタイトルなら意味がありません。
ですから、タイトルタグはSEO効果があり、人目も惹きつけるようなタイトルにしなければいけないのです。
このように、重要な役割を持つタイトルタグですが、意外とたくさんのホームページオーナーがこの存在を軽視してしまっています。
タイトルタグの中に書かれたページタイトルは、画面上では一番左上に小さく表示されてしまうだけなので目立たず、検索エンジンのロボットのことをまったく意識せずにページ作成してしまうと、ついつい見逃してしまうのかもしれません。
現在、私のもとにはホームページの売上を向上させたい方が多数相談に来られますが、多くの場合、ページタイトルに書かれているのは会社名だけだったり、なかにはページタイトルが何も書かれていない会社もあるくらいです。
とくにタイトルを空白にしておくのは、SEO的にも検索結果に表示されたあとの集客においても大きな機会損失につながるので、心当たりのある方はライバルとの比較云々の前に早急に改善しておきましょう。
また、会社名をタイトルにするのは、一見悪くないように感じるかもしれませんが、新規顧客の獲得を目指すのであれば、得策とはいえません。
あなたの会社のことを知らない人は会社名で検索することができないからです。
また、自分のページを上位に表示させたいと考えてしまうあまり、ページタイトルに上位表示させたいキーワードを詰め込みすぎてしまい、かえって思うような結果が出せていない方もいます。
具体的には、「トヨタ中古車、日産中古車、ホンダ中古車、マツダ中古車、スズキ中古車、外車中古車の販売、オークション、修理、部品、車検は○○オート」というようなタイトルの付け方をしてしまうのです。
このようなタイトルでは、検索エンジンにとってはどのキーワードを重視してよいのかがわからずに、結果的にどのキーワードでも上位表示できないという事態に陥ってしまいます。
最悪の場合、検索エンジンに必要以上にキーワードを詰め込んだスパムだと判断されることもあります。
人間の目から見たときにも同じことがいえます。
「ホームページ制作について」というタイトルのページと、「ホームページ制作とプ
ロ野球と料理とファッションについて」というタイトルのページがあったときに、どちら
のページのほうが「ホームページ制作」についてより詳しく書いてあると思いますか。
おそらく、多くの人が前者を選ぶでしょう。
これと同じように、検索エンジンのロボットも、ページのタイトルに複数のキーワード
が詰め込まれているものよりも、そのページの内容を的確に表現したキーワードのみをタ
イトルにしているものを好む傾向があります。
そのため、さきほどの例でいえば、仮に「トヨタ中古車販売」というキーワードで上位表示したいのであれば、シンプルに「トヨタ中古車の販売は○○オート」というタイトルの付け方をしたほうが、より上位に表示されやすいのです。
また、「トヨタ中古車、日産中古車の販売は○○オート」というタイトルのページと、「日産中古車、トヨタ中古車の販売は○○オート」というタイトルのページが「トヨタ中古車販売」と検索されたとき、前者が上位表示されやすくなります。
検索エンジンのロボットは、ページタイトルの先頭に書かれているキーワードをより重要視する傾向にあるからです。
「トヨタ自動車と日産自動車について」というタイトルの文章と、「日産自動車とトヨタ自動車について」というタイトルの文章の2つがあった場合、最後まで読んでみなければ、トヨタと日産のどちらについて詳しく書かれているかは判断しにくいでしょう。
しかしヤフーにしろグーグルにしろ、検索エンジンは、文章の結論や要約したものを表す言葉を文頭に書くという欧米の文章の習慣に基づき開発されているので、ページタイトルの先頭に書かれているキーワードをより重要視するのです。
そしてこれは、ページタイトルに限らず、他の各種HTMLタグの中に書かれているキーワードでも同様です。