これまで数多くのお客様からホームページからの売上向上についての相談を受けて、さまざまなキーワードでSEO対策を行ってきました。
キーワードによっては、検索結果の上位に表示させるのに非常に苦労する場合もありますし、また逆に、いとも簡単に上位表示
できるキーワードもあります。
キーワードによって上位表示のしやすさが異なるのには、さまざまな要因があります。
これをあえて簡潔にいえば、すでに上位に表示されているページがしっかりとSEO対策などを行っていて、検索エンジンのロボットから高く評価されているページばかりである場合は上位表示は難しく、そうでない場合は上位表示は簡単だといえます。
これは、検索エンジンのロボットが行う検索結果の順位付けを、ホテルやレストランの格付けランキングと同じように考えてみるとわかりやすいでしょう。
雑誌などでよく見かけるホテルの格付けランキングでは、宿泊料金、部屋の広さ、お風呂やトイレなどの設備、タオルやシャンプーなどの備品、フロントの対応、駅から近いかどうか、ロビーの豪華さ……など、さまざまな項目で5段階評価や点数をつけてランク付けが行われています。
検索エンジンのロボットが行う検索結果の順位付けも、内部要因ならページのタイトルはどのようにつけられているか、外部要因なら他のページからのリンクはどれくらい張られているか……など、さまざまな項目をチェックされます。
そして、そのチェックした項目を複合的に判断し、ホームページの表示順が決められています。
そういった意味では、ホテルの格付けランキングに近いものと考えてよいでしょう。
こういった格付けランキングを行うにあたっては、ホテルの場合であれば、その対象となる地域によって内容は大きく異なります。
同じように1位を目指すのでも、ホテルが密集しているような激戦区で1位になるのと、ホテルの数が数件しかない地域で1位になるのとでは、難易度がまったく異なるでしょう。
東京駅周辺に地域を絞ってホテルのランキングを決めるのであれば、ランキングの対象となるホテルの数も多く、もともと競争も激しいため、必然的にサービスの質の高いホテルが集まっています。
その中で1位になるためには、かなりの努力が必要となるでしょう。
どのホテルも設備が充実しているのは当たり前、フロントのサービスがよいのは当たり前というような地域で1番になるためには、すべての項目で常にライバルの上を目指さないといけないのです。
それに対して、あまりホテルが密集していない、いわゆる激戦区ではない場合、たとえ項目それぞれで勝っていなくても、項目ごとの評価の平均がライバルを上回ることさえできれば、上位に評価されることになります。
市内に数件しかホテルがない地域で1番になることと、東京駅周辺の激戦区で1番になるのとでは、そもそも難易度が大きく異なるというのは、誰もが容易に想像できると思います。
検索エンジンのロボットが行う検索結果の順位付けも、ホテルの格付けランキングと同じで、検索エンジンのロボットから高く評価されるようなページばかりが表示されるキーワードと、そうでないキーワードでは難易度は大きく異なります。
ホテルの格付けランキングで1位を目指すのであれば、そのホテルのオーナーやスタッフは、必ず「1位にランキングされているホテルは、なぜ1位なのか」を考えます。
その上で、自分のホテルに足りないサービスなどを充実させ、ランキング1位のホテルを抜けるように努力していくでしょう。
SEO対策もこれと同じで「上位に表示されているページは、なぜ上位なのか」を分析した上で、自分のページに足りないものは何かを導き出し、的確な対策を行うことで、よりよい結果が生まれてくるのです。
もうひとつ例をあげると、SEO対策は大学入試や高校入試などの試験にも似ている面があると私は考えています。
あなたが上位表示を狙っているキーワードが、志望校のようなものです。
たとえば、国公立大学を目指していて、どれくらいの点数を取れれば合格できるかを知らずに勉強する学生は、あまりいないと思います。
ほとんどの学生は、その大学の過去の傾向から、対策をたて、受験勉強を行うでしょう。
これと同じように、SEO対策を行う上でも、だいたいの傾向を読み、どうすれば上位表示されるのか仮説をたて、その仮説に基づ
き的確な対策を行うことが、非常に重要なことになります。
しかし受験においては、学校側は合格点ラインに達した人すべてを合格者として受け入れます。
ここがSEO対策と受験の違うところでしょう。
SEO対策はあくまで「相手あってのもの」です。
いくら高得点をあげてもライバルのホームページがそれよりも高い得点をあげていたら不合格になってしまうのです。
そう考えると難しそうに感じますが、しかしこれは逆に考えると「ライバルにさえ勝てれば、低い得点でも合格」ということです。
はこのような考え方のもと、「ライバルを抜き去るSEO対策」を行っていきます。
具体的にはSEO対策で押さえるべきチェック項目ひとつひとつにおいて、ライバルのホームページと自分の会社のホームページのどちらが優れているのか見比べ、そこで負けている項目については改善していくという方法でSEO対策を行います。
そうすることによって、すべての項目でライバルのホームページよりも勝つことができ、検索順位を逆転できるようになるのです。
今、あなたの会社のホームページが検索結果で21位なら、ライバルは20位のホームページです。
20位のホームページに勝つことができたら、次は19位のホームページです。
一概にひとつずつ順位が上がるわけではありませんが、これを20回繰り返していけば、あなたの会社のホームページは検索結果1位になることになります。
20回も繰り返すと聞くと、ぞっとするかもしれませんが、改善する項目はライバルより最適化されていない項目だけなので、そんなに大変な作業ではありません。
すでに最適化されている、またはまったく同じである項目については飛ばしていただいて結構です。
負けている箇所だけを改善していくので、どこまでも高得点を目指さなければならない受験勉強に比べて、非常に明快な内容になってます。