検索エンジンが、検索結果の順位を決定するときに用いる技術のことを、「検索アルゴリズム」と呼びます。
アルゴリズムという言葉には、「コンピュータを使ってある特定の目的を達成するための処理手順」という意味があります。
検索エンジンは、あるキーワードが検索されたときに、この条件に合致するページはどれか? その中でもさらにこの条件に合致するかどうか? そしてさらにこの条件に合致するか? というように、あらかじめ決めておいた「検索アルゴリズム」に基づいて、検索結果の順位を決めているのです。
そこで、この「検索アルゴリズム」に評価されやすいように最適化することがSEO対策です。
あなたの会社のホームページを「検索アルゴリズム」に適応させることで、検索エンジンに好かれるホームページに改善していきましょう。
そうすれば、検索エンジンはあなたの会社のホームページを「良質なホームページ」と判断します。
グーグルは、ユーザーのために自社の検索結果には良質なホームページを順に表示したいと思っているはずです。
「検索アルゴリズム」に関しては、よりよい検索サイトにするために、定期的にアルゴリズムの変更や改良を行い進化させています。
しかし、それ自体が検索ホームページの品質に関わるものなので、アルゴリズムの決定条件については、企業秘密として決して公開することはありません。
しかし、その詳細こそ明かしていませんが、どちらもインターネット上で公開されているサイト管理者向けのヘルプには、そのヒントになるようなことを記載しています。
■Googleの人気の秘密
http://www.google.co.jp/why_use.html
グーグルのサイト管理者向けのヘルプにあたる「Googleの人気の秘密」というページに、「ページAから
ページBへのリンクをページAによるページBへの支持投票とみなし、Googleはこの投票数によりそのページの重要性を判断します」「Googleは入力した用語を含むページのみを返します。」「Googleはページ内での各キーワードの位置も重視します」と検索結果の順位決定のヒントとなるような記載があります。
SEO対策は、このようなヒントをもとに行っていきます。SEO対策は大きく分類すると内部最適化と外部最適化に分類できます。
まず内部最適化ですが、これは、自分のホームページに記述されているキーワードの配置などの内部要素を改善することにより、より検索結果の上位に表示させるための対策のことをいいます。
たとえば、自分では行政書士事務所のホームページを作成しているつもりでも、検索エンジンのロボットがそのページを行政書士についてのページだと認識していなければ、「行政書士」という検索結果にあなたのページが上位表示されることはありません。
検索エンジンのロボットは、そのページのタイトルや本文中に、どれくらいの割合でそのキーワードが記述されているかなどを分析することにより、そのページの内容を判断しています。
もし、「行政書士」というキーワードで上位に表示させたいのであれば、「行政書士」というキーワードをページ中にしっかりと含めるようにすることが大事です。
検索エンジンは、人ではなくロボットであるため、いくらホームページ内で外観や看板の写真を掲載したりして、行政書士事務所のホームページであるというニュアンスを漂わせても、それを汲み取ってはくれません。
あくまでもシステム的に「行政書士」というキーワードが適度に出現しているホームページ=行政書士のホームページ、というふうに判断するのです。
だからといって、ページの本文やタイトルに、「行政書士行政書士行政書士……」と同じキーワードを羅列するなどの行為をしてしまうと検索エンジンからペナルティが与えられるのでやめておいた方が無難です。
このように、検索結果の上位に表示させたいがために、検索エンジンを欺く行為のことを、「検索エンジンスパム」や「スパム行為」と呼びます。
検索エンジンは、ユーザーに対して有益な情報を提示したいと思っているので、このようなスパムを行うホームページは検索結果から抹消されることもしばしば起こるため注意してください。
次に外部最適化ですが、これは、自分のホームページがどんなホームページからリンクされているかなどの外部要素を改善していくことにより、より検索結果の上位に表示させるための対策のことをいいます。
検索エンジンのロボットは、基本的に検索の対象となるページが他のページから多くリンクされていれば、そのページは人気があり信用のあるページだと判断して、検索結果の上位に表示します。
他のホームページからたくさんリンクをもらっているホームページはそれだけ有益な情報を掲載していると判断するので、検索結果上位に表示しようと考えるのです。ちなみに、他のページからのリンクのことを、「被リンク」(もしくは「バックリンク」)と呼びます。
このように、ホームページへの支援投票としてカウントされる被リンクは、もちろん数が多いにこしたことはないのですが、ただ多ければよいというものでもありません。
たとえば、AというホームページとBというホームページがあります。
A・Bともにホテルを経営している会社のホームページとしましょう。
この2つのホームページの他のホームページからリンクされている数は50件で同じだったとします。
しかし、Aはホテルのホームページばかりからリンクをされていて、Bはラーメン屋のホームページばかりからリンクをされているという違いがあった場合、「ホテル」というキーワードで検索されたときは、BよりもAのページが上位に表示されます。
この結果は、検索エンジンが被リンク先のコンテンツ内容との関連性を重視していることを指しています。
つまり、支持投票数が同じであっても、同業者が推薦するホテルのほうが、ラーメン屋が推薦するホテルよりも良質であるだろうと考えているのです。
つまり、SEO対策を行う上では、できるだけたくさんのページから自分のページをリンクしてもらうという被リンクの量を増やすことも大事なのですが、自分のページと関連性のあるページから、どれだけリンクをしてもらうかという被リンクの「質」も考え、バランスよく被リンクを増やしていく必要があるのです。