私は、出張が多いので、出張するときは、宿泊先のホテルを探して予約するために検索サイトを利用します。
たとえば、新宿に滞在する場合は、「新宿+ホテル」というキーワードで検索します。
そして、表示された検索結果に並んだホテルのページを上から順番に見ていって、自分が泊まりたいホテルが見つかればそのホテルに予約を入れます。
プライベートで高級ホテルに泊まるつもりなら、サービス内容や部屋の内装などが気にな
るので、じっくりとさまざまなホテルのページを見た上で決めるかもしれません。
でも仕事で出張の場合は、さすがにホテルの予約に1時間も2時間も時間をかけてはいられません。
ほとんどの場合、検索結果の上位10〜20件くらいをざっと見て、予約するホテルを決めてしまいます。
検索結果の50位に表示されているホームページで紹介されているホテルが、もしかしたら安くて、豪華で、駅近で……と好条件ぞろいのホテルかもしれませんが、そこまで見にいくことはありません。
「新宿+ホテル」と検索をかけてホテルを予約する人は、私以外にも日本中にたくさんいると思います。
そして、そういった人の多くは、やはり私と同じように、上位10〜20件くらいをざっと見て予約するホテルを決めてしまうのです。
これをホームページを経由して予約をしてもらいたいホテルの側から考えると、「新宿+ホテル」で上位20件までに表示されていれば新しいお客さんを検索エンジンから集めることができるが、21位以下だとホームページを見てもらうことすらできない、ということになります。
検索ユーザーの大半が、検索結果の上位20位(通常設定の場合、検索結果ページの2ページ目)までしか見ずに、そこで目当てのページが見つからなければ違うキーワードで再検索を行うのは、さまざまな調査結果から一般的なこととして考えられています。
そのため、SEO対策をはじめとする検索結果のページを利用したマーケティング(SEM)を行う際は、どんなキーワードで対策を行うにせよ、検索結果ページの2ページ目までに自分のページを表
示させることを目的にします。
そうでなければインターネット経由でアクセスを集めることはできないのです。
つまり現時点で、もしあなたの会社のホームページが検索結果ページの3ページ目以降(21位以降)に表示されているのであれば、まずは最低でも2ページ目(20位以内)に表示されるようにすることが、SEO対策を行う上での最初の課題となります。
そして、2ページ目に表示されているのであれば1ページ目(10位以内)を目指し、できるだけ上位に表示されるよう努力しながら、最終的には1位を目指し対策を行っていくことが、訪問者の増加、売上の向上につながるのです。
もちろん、何らかのビジネスを行っていてホームページを開設しているのであれば、SEO対策の最終的な目的は検索結果の1位に表示されることではなく、売上の向上です。
「どんなキーワードを入力して検索する人をターゲットにするのか」を考えて上位表示を狙うキーワードを選定したり、実際に自分のページが検索結果ページに表示されたときにそのページを見ている人がクリックしたくなるように、ページタイトルや説明文を工夫するSERP(SearchEngineResultPage:検索結果ページ)対策などを並行して行っていく必要があることを忘れないようにしましょう。