グーグルの検索エンジンは、新しく取得されたドメインで作成されたホームページのドメインを、検索エンジンのロボットが認識してから一定の期間は検索結果の上位に表示させないようにしています。
期間は明確にされてはいませんが、おおよそ半年間というのが主流の見解となっています。
このようなアルゴリズムのことを、「エイジングフィルタ」と呼びます。
もし、ドメインがどれだけの期間運用されているかがまったく評価の対象となっていないのであれば、大量にドメインを取得できる資金力のあるホームページのオーナーに、検索結果を独占される恐れが生じます。
エイジングフィルタは、このような事態を避けるために採用されたアルゴリズムだと考えられています。
こういったアルゴリズムが存在するため、最初の数カ月間は、新しいホームページにはなかなかグーグルからのアクセスは集めにくいという問題が生じます。
もちろん、半年くらいは上位表示されなくても問題視しないという考え方もあるでしょう。
しかし、ホームページの複数展開を事前に決めているのであれば、先にドメインを寝かせておく方法もあります。
具体的には、先々、上位表示をさせようと思っているホームページの数だけあらかじめドメインを取得しておいて、それぞれのドメインで1ページだけでも作成しておきます。
そして、それらのページにすでに運営しているホームページからリンクを張るなどして、クローラーを巡回させ、新たなドメインのホームページを認識させておきます。
そして、認識されたあとはあえて何もせず、一定の期間がたってエイジングフィルタの影響がなくなってから、本
格的にホームページの構築を行うのです。
なお、ヤフーに関しては、グーグルのエイジングフィルタのように、極端に新しいドメインが不利になることはありません。
しかし、そのドメインがどれだけの期間運用されているかというドメインの運用歴は、検索結果の順位決定にあたり重要視していることが検証の結果、わかっています。
一般的には、ドメインの運用歴は長いほうが、短いものよりも検索エンジンからの評価は高くなる傾向にあります。
そのせいか、運用歴の長い、いわゆる古いドメインがホームページオーナーの間で盛んに売買されており、条件のよいドメインは非常に高額な値段がついていることもあります。
「バリュードメイン」というサイトでは、ドメインのオークションも行われていますので、そこに出品されているドメインの運用歴(ドメイン年齢)を調べて、古いものを競り落とすというのも、古いドメインを取得するひとつの方法です。
なお、海外のホームページではありますが、「DomainAgetool」というホームページでドメインの運用歴を
調べることができます。
こういったホームページを使って、ライバルページのドメインがどれくらいの運用歴なのかを調べることも、検索結果の上位表示を実現するために必要な要素といえるでしょう。