まったく知らない人に対しての相互リンクの依頼は、もともと友人でも知人でもないことを考えると、すべてがうまくいくことはまずありません。
私の経験上、いくら相手にとって印象のよい相互リンク依頼のメールを送ったとしても、無視されることもしばしばで最初のうちは10人中3人〜4人が承諾してくれれば、うまくいっていると考えてよいでしょう。
しかし、いくら相互リンクの依頼メールを送っても承諾してもらえないのであれば、依頼を受ける側の立場になって、自社のホームページを改善する必要があります。
たとえば、作ったばかりのホームページでほんの数ページしかなく、しかも、どのページも中途半端だったりすると、誰もそんなホームページと相互リンクしたいなどとは思わないでしょう。
もしも、あなたの会社のホームページがそのような状態であれば、相互リンクの依頼よりも先に、まずある程度のページ数を増やし、内容を充実させることを考えなければ
なりません。
自分の会社ホームページのページ数を増やすことは、実はそれだけでも、SEO対策上で効果があります。
なぜなら、リンクは、おおまかに「内部リンク」と「外部リンク」の2つに分けて考えることができるからです。
「内部リンク」とは、その名が示すとおり、自分のホームページの内部でのリンクのことで、トップページに戻るためのリンクや次のページに進むためのリンクのことを指します。
これに対し、「外部リンク」とは、相互リンクなどの外部からのリンクのことを指します。
これまで説明してきたことからおわかりいただけるように、検索エンジンのロボットは、原則として「たくさんのページからリンクされているページは価値のあるページ」という考え方のもと、それぞれのホームページを評価しています。
そのため、たとえ内部リンクであっても、そのホームページ内のたくさんのページからリンクされているページは、やはり価値のあるページだと判断するのです。
私のクライアントの中には、検索結果のページに表示されるのは、ホームページのトップページだけだと勘違いされている方がいます。
実際は、検索エンジンはトップページであっても個別の記事ページであっても、それぞれひとつのウェブページとして独立して評価しています。
ホームページの構造上、トップページには最も多くのリンクが張られることになるので、そのぶん個別記事ページよりも検索結果の上位に表示される確率が高く、こういった勘違いをしてしまうのでしょう。
もちろん、SEO対策を行う上では、ただ単にページ数だけ増やせばいいというものでは
ありません。
アンカーテキストに適切なキーワードを盛り込み適切なリンクの形での内部リンク対策を行いましょう。
そうすればページ数が増えれば増えるほど、それぞれのページの評価が高まるようになるのです。
ライバルのホームページの内部リンクをチェックするときには、トップページに戻るリンクに「TOPへ戻る」というアンカーテキストを使用していたり、他のページへのリンクに「次のページに進む」といったアンカーテキストを使用していないか見てみましょう。
このような形で内部リンクを張っているホームページをよく見かけますが、これはSEO対策上、あまりよいこととはいえません。
もしもライバルのホームページがこういった形で内部リンクを張っているなら、あなたの会社のホームページでは、きちんとキーワードを盛り込んだアンカーテキストで内部リンクを張っていきましょう。
検索結果での上位表示を考えるのであれば、「次のページに進む」というアンカーテキストよりも、リンク先のページの内容を表す「行政書士の費用についてのページに進む」としたほうが、検索エンジンのロボットからの評価も高まるのです。
そして、内部リンクに関しても、関連するテーマのページからのリンクは評価が高くなります。
たとえば、ペット販売のホームページを作成しているのであれば、犬についての記事、
猫についての記事、うさぎについての記事というようにテーマごとにひとまとめにして、それぞれ犬なら犬の記事同士をリンクさせ合うような型にしましょう。
そうすることで、検索エンジンからの評価が高まるだけでなく、なにより訪問者にとって使い勝手のよいページ構成になるのです。
リンク対策を行う上でのポイントは、検索エンジンのロボットに認識されて、すでにインデックスされたページからのリンクでなければ意味がない、ということです。
検索エンジンにインデックスされていないページは、存在しないのと同じことを意味します。
つまり、人の目から見てどんなにページ数の多いホームページであっても、それぞれの個別記事のページがしっかりと検索エンジンにインデックスされていなかったら、どんなに内部でリンクを張りあっても、効果はまったく見込めません。
ですから、新しいページをホームページに追加した際には、きちんとインデックスさせるよう心がけましょう。
また、自分のホームページ内のページが、どれだけ検索エンジンにインデックスされているかを調べるには、「site:」という構文以下に調べたいホームページのURLのhttp://以下の部分を入力するというお話はすでにしましたが、それ以外にも「Yahoo!検索ホームページエクスプローラー」や「Googleウェブマスターツール」を利用するという方法もあります。