内部最適化におけるライバルチェックの最後の項目は上位表示したいキーワードの出現頻度になります。
検索エンジンのロボットに対して、「そのページがどんなキーワードに対するページなのか」を伝えるには、本文中で複数回そのキーワードを使用する方法が効果的だということはすでにお話しました。
たとえば、ページの本文中に、「行政書士」というキーワードが複数出てきていれば、検索エンジンのロボットも、そのページを「行政書士についてのページと認識するということです。
ホームページの中にどの程度そのキーワードが使われているのかを「キーワード出現頻度」と呼びます。
他のキーワードよりも、上位表示したいキーワードの出現頻度を高める必要があります。
検索エンジンのロボットは、検索対象となるそれぞれのページのキーワード出現頻度も、順位決定の判断材料のひとつとして重要視しているからです。
たとえば、「行政書士」というキーワードの検索結果では、その他の条件がまったく同じ2つのホームページがあった場合、「行政書士」というキーワードがホームページの中で1回しか使われていないものよりも、複数回使われているページを高く評価します。
なお、キーワードの出現頻度は、「キーワード出現頻度解析」というツールを使うことにより、簡単に分析することができます。
これでライバルや自分の会社のホームページのキーワード出現頻度を分析するとよいで
しょう。
しかし何事も「やり過ぎは禁物」です。
ライバルページよりも極端にキーワードの出現頻度の割合を増やすのではなく、あくまでも上位のページに「つかず離れず」というような出現頻度対策を行う必要があります。
ライバルページを調査して、自分のページのキーワード出現頻度が少なかった場合は、まず自分のページに、「この」とか「その」という「こそあど言葉」が多用されていないかどうかを見直してみましょう。
SEO対策のことをまったく考えないのであれば、「この花の咲く季節は……」という書き方でよいのですが、もし「桜の花」というキーワードで上位表示を狙っているのであれば、「桜の花の咲く季節は……」に書き直すことで、ページ内のキーワード出現頻度を高めることができます。
だからといって、「桜の花の咲く季節は春です。桜の花の色はピンクです。桜の花を、私は、梅の花より好みます……」というように、あまりにも近い位置に同じキーワードを並べてしまうと、検索エンジンのロボットに不自然な文章だと判断され、かえって評価を落としてしまうことになりかねません。
自分のページ内のキーワード出現頻度を高めるときは、ある程度、上位表示させたいキーワードとキーワードの間隔をあけることを心がけて対策を行うとよいでしょう。